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2013年02月12日

つくば市民斎場でも春彼岸の準備しています。

早いもので、彼岸の季節になって来ました。
彼岸のついてお話をします。

お彼岸は、日本だけの行事で、中国やインドにはありません。
お彼岸の始まりについては、いろいろな説がありますが、仏教が日本で広まる以前から、この時期に自然や祖先に感謝する習慣があったと言われています。

そもそも「彼岸」というのは、煩悩や迷いのない場所=天国または極楽浄土のことで、そこにはお釈迦さまを始めとする仏さまや、私たちのご先祖さまがおいでになると考えられています。
『彼』は「あちら」という意味の言葉ですから、「あちらの岸(土地)」ということです。ちなみに我々がいる岸は「こちら」の岸で「此岸(しがん)」と言います。

お彼岸は、年に2回あります。
3月の春分の日を中心とした前後3日ずつ、計7日間が春彼岸。同様に9月の秋分の日を中心とした7日間が秋彼岸です。
また、彼岸の始まる日を「彼岸の入り」、春分の日・秋分の日を「御中日(おちゅうにち)」、最終日を「果て岸」または「彼岸の明け」といいます。


 春分の日、秋分の日は、昼と夜の時間が同じであると共に、太陽が、ちょうど真西に沈む日でもあります。彼岸は我々の住む此岸の真西にあるとされていますので、沈む太陽を見て、亡くなったご先祖さまを思い、供養したのが彼岸という行事のもとになったと考えられています。

また、「暑さ寒さも彼岸まで」ということわざもあるように、彼岸は季節の変わり目です。春彼岸は草木の芽生えに春の訪れを感じ、また秋彼岸には、農作物の収穫で、恵をもたらしてくれる自然に感謝の念を感じます。
このことも、長年彼岸という行事が日本で大事にされてきた理由でしょう。